顎を見れば骨粗鬆症リスクがわかっちゃう?!
こんにちは。ウェルネス小畑歯科医院、歯科衛生士の弓場です。
この度、当院で撮影したレントゲン写真を用いて、
骨粗鬆症のリスク判定ができるようになりました!
みなさん、骨粗鬆症ってどんな病気かご存知ですか?
骨粗鬆症は、加齢や栄養バランスの偏り、女性ホルモンの減少、
生活習慣や遺伝などが関係しています。特に40歳以上の閉経後女性は、
年に一度は骨密度を測定することが推奨されているそうですよ。
骨粗鬆症は、痛みなどの自覚症状がないまま知らず知らず骨の強度が
下がっていくことが多いです。
腰痛の原因が骨粗鬆症だったということもあるみたいですが、
なかなか気が付きにくいですよね。
骨粗鬆症で骨が脆くなったせいで、
段差でのつまづきや転倒で太ももの骨(大腿骨)
を骨折すると、長期間の安静が必要となり、
そのまま寝たきりになってしまうかも…。
また、ベッドから起き上がるなど姿勢を変えることや、
重いものを持ち上げたり、
くしゃみや咳など日常生活の些細な動作で
背骨の圧迫骨折を起こすことも…。
当院で導入した骨粗鬆症リスク判定は、
歯の治療や歯周病管理のために撮影する、
口元全体を写したレントゲン写真を用います。
撮影したレントゲン画像をパソコン
に転送し、専用ソフトに入力するとAIの解析がスタートします。
結果は1分ほどですぐに出てきます。
私も早速、解析してもらいました!
骨粗鬆症の診断は、腰や太ももの骨密度を測定するのが一般的です。
そのほか、血液検査や尿検査、骨折時に撮影した
レントゲン画像を用いたり、
超音波を用いた簡易的な測定方法もあるようです。
当院で扱う骨粗鬆症リスク判定ソフトは、
骨密度の計測ではなく、骨脆弱度の判定をします。
顎のレントゲン画像を入力すると、
AIが自動で下顎の骨吸収による内部構造を数値化し、
辺縁の厚みを計測します。
それらの結果から導き出された指数に基づいて、
骨粗鬆症リスクを3段階で評価してくれます。
数値は0に近いほど正常、100に近いほど骨吸収が著しく、
数値が65を超えると重度異常という判定が出ます。
つまり数値が高ければ高いほど
骨粗鬆症のリスクが高いという判定になります。
今回の私の結果は…正常でした!骨の内部構造の数値は13。
もちろんこれだけで正確な骨粗鬆症の診断が
できるというわけではありませんが、ひとつのめやすになります。
インプラント手術や抜歯の術前には、
年齢やご病気・服用中のお薬から総合的に
判断して骨粗鬆症のリスク判定を行うことを
こちらからお声がけすることがあると思いますが、
ご希望の患者様にはどなたでもAI解析を無料で行なっています。
患者様からのご希望で判定を行い、
重度判定が出た方には、かかりつけ医や最寄りの
整形外科への紹介状を作成しました。
(すぐに骨粗鬆症のお薬が処方されたという患者さんもいましたよ!)
むし歯や歯周病と同じように、骨粗鬆症も予防が大切!
早期発見・早期治療につながるよう、ぜひご相談ください。
投稿日:2024年11月13日 カテゴリー:ブログ