5つの柱と2つの取組FEATURE
5つの柱
1.歯と歯ぐきの予防歯科
一生自分の歯で食事ができるよう、できるだけ抜かない・削らない治療を実践しています。そのため当院では、むし歯や歯周病の予防や進行防止に力を入れています。
むし歯予防にはフッ化物の応用とシーラント処置、食習慣の改善。歯周病予防には歯のクリーニングと術者磨きブラッシング法(つまようじ法による歯肉粘膜強化法)です。また、仮にむし歯や歯周病になっても専門学会の提唱するガイドラインに準拠し、できるだけダメージの少ない治療法で対処します。
むし歯も歯周病も生活習慣病(慢性疾患)で、糖尿病や高血圧症と同様に一度発症すれば自然治癒はありません。しかし本人の適切な健康行動と歯科医院での定期的な予防処置を組み合わすことで予防や進行抑制が可能です。
そのためには簡単で、効果的で、安全で、長期にわたり安心して利用できる健康管理システムが不可欠です。学術的な根拠と病気の特徴、現行医療制度のルールを踏まえ、ヘルスプロモーションという考えを組み込んで作ったのが、当院の健康管理システムです。
現在では半数以上の方が健康管理のために定期的に来院し、その来院率は90%を超えています。ちなみに10年以上継続して歯周病の定期健診に来院している方の年間平均喪失歯数(1年間に抜ける歯の数)は約0.1本です。これは同年代の日本人の約1/5です。
2.有病者・障害者の歯科治療
2025年には日本国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上という超高齢化社会を迎えます。地域の先生方や高次医療機関などと連絡を取りながら、高血圧、糖尿病、心疾患、ガンなど、全身の病気をお持ちの方の歯科治療やお口の健康づくりをサポートします。(お薬手帳は必ず持参ください)
当院は日本障害者歯科学会認定施設です。認定歯科医師・認定歯科衛生士が在籍しており、安心して治療が受けられます。
3.口の渇き(ドライマウス)外来
昨今、口の渇き(ドライマウス)を訴える患者さんが増えています。唾液の分泌が減少することによっておこります。ドライマウスは現代病であり、主な原因は薬の副作用やストレスが多いとされています。
「ねばつく」「常に水分がほしい」「舌が痛い」「味がおかしい」などの様々な症状が出てきます。複数の症状を合併し「誰にもわかってもらえない」と悩んでいる方が多くいます。
またドライマウスが悪化するとむし歯や歯周病も進行してしまいます。少しでも症状のある方は悩まずにお早めにお越しください。
4.小児矯正
幼稚園や小学校の学校健診では(異常と要観察を含めて)約7割近くの子どもたちが歯並びの項目にチェックが入ることを知っていますか?まさに不正咬合の洪水時代に突入したといえます。最大の要因は食べ物の軟食化にともない噛まなくなり機能が低下した結果と考えています。日本の子どもたちの骨格がどのような変化をとげてきているのか、日々不安になります。
当院では子どもの発育を利用したヨーロッパ式の小児矯正を推奨しています。大人のブラケット矯正(ボタンを貼る矯正)とは異なり、取り外し可能な装置で治療していきます。成長に合わせてゆっくりと行っていく矯正ですので、期間はかかりますが、歯に負担がかかりにくいのが特徴です。
予防歯科ですので基本的には抜歯矯正はおこないませんので安心してください。将来において健康的でよく噛めるキレイな歯並びに保つことができることを目標としています。また小児矯正を始める前にできることがいくつかあります(MFTなど)。詳しくはスタッフにご相談ください。
5.在宅歯科治療の充実
外来通院できなくなった方の居宅往診や施設往診、高次医療機関への往診まで幅広く対応しております。一般的な歯科治療、訪問口腔ケア、摂食嚥下訓練、がん周術期の口腔ケアなどを行い、お口の不快な状況を改善し、肺炎予防につなげます。またお口から食事がとれるようにお手伝いいたします。
2つの取組
1.学会・研究活動
積極的に学会やセミナーに参加・発表し、研鑽を積んでいます。